トランプ米政権の相互関税発表に伴い、マーケットが大きく変動してるなか、自分の資産価値が上下に激しく変動している。最近では、大きな変動に慣れてきて、下がってもしばらくしたらリバウンドするだろうという期待があり、たとえば、特定の株価が大きく下がっても、損切りすることは考えず、あえて放置することがほとんどだ。
個別株や金融商品をオンラインで売買する場合、損切は自分の判断で行う認識があるが、店頭で手続きが必要なファンドラップは、日々の値動きをほとんど気にせず放置している方も多いと思う。銀行でファンドラップを契約した際にロスカット金額を指定した方は、しばらく注意が必要だ。
ファンドラップの様に、リスク商品が分散され組み入れられている金融商品であっても、最近は価格変動が激しく、契約時に設定したロスカット・ポイントに達する可能性がある。換言すれば、リバウンドを期待していても、自動的に全部解約されてしまうかもしれない。
私の契約の例では、ロスカット・ポイントに達した場合、到達日の翌営業日より組入投信が全部解約となり、損失が確定する。変更手続きはオンラインではできない。もちろん、ロスカットの機能は、損失拡大を抑制することが目的であるから、それ以上の損失を確実に止めるには有効ではある。
トランプ米政権下では、しばらくの間、ファンドラップの評価額の大きな変動が予想されるため、必要に応じてロスカットの指定金額変更や解除を検討するとよい。