藝祭と横顔

 9月1日から3日まで東京藝術大学の学園祭「藝祭」が開催された。今回が初めての訪問で、学生の絵を買えたらいいな、と思いながら初日に行った。

 藝大は道を挟んで音楽学部と美術学部に分かれているが、学生の風貌や雰囲気がまるで異なる。美術学部の学生は、鼻ピアスや服装などに主張を感じられるが、音楽学部の学生は清楚な感じがして、そのコントラストが興味深い。

 また、校舎の外観は似ていても、内部は大きく異なる。美術学部は、中二階構造があったり、画材や工作機械が廊下にあったりする。一方、音楽学部は、点字ブロックが校舎内にもあり内部は整然としている。また、防音設備がしっかりしていて、学園祭にもかかわらず廊下は極めて静かであった。

 さて、学生の絵を買いたかったが、学生が運営する模擬店(アートマーケット)でそれを叶えることはできなかった。アクセサリーや小物、Tシャツなどは数多く販売されていたが、絵は僅かしか売られていない。おそらく学生販売の単価上限が1万円に規定されているためだと考えられる。

 似顔絵を描いてくれる模擬店がいくつかあったのは、いかにも藝大らしい。せっかくなので、横顔専門と案内のあったデザイン科の女性に描いてもらった。

Hana作 横顔

 

 校舎内では、卒業(修了)生の作品が販売されていた。こちらは販売価格の制約はないようで、絵の販売もあった。気に入った作品があったので購入した。この作品も横顔のようだ。

安河内裕也作 ミスターX

 

  外は暑かったが、藝祭は楽しめた。土日は激混みだった様だが、初日の金曜日は、それほどでもなかった。来年も是非、行きたい。