2026年の「知財・情報フェア&コンファレンス」はAI消化不良?

 知財・情報フェア&コンファレンスが、916日(水)から918日(金)の3日間、東京ビッグサイトで開催される。

 以前は科学技術館で開催されていたが、2023年から東京ビッグサイトに会場が変わり、出展者の数が増えた。各出展者ブースでは知財に関するツールやサービスの新機能などについて、パネル展示や対面説明が行われる。

 この展示会で、出展者が特に重要視する催事が「出展者プレゼンテーション」である。特設会場が設けられ、定員150人に対し、45分枠でプレゼンテーションができる。

 各展示ブースでもプレゼンテーションは行われるが、来場者からみると、立ち寄った時間と開始のタイミングが合わなかったり、立ち見であったり、近所のブースから音漏れで聞きづらかったり、集中して説明を受けることができないときがある。

 そのため、開始時間が定められ座席が確保されている出展者プレゼンテーションの聴講を主目的として来場する者も多い。開催日時、会場、出展者、テーマを掲載した一覧が、ホームページやパンフレットで公表されている。

 以前に開催されていた科学技術館では特設会場が23箇所だった。一日あたり56枠あり、発表者が決まらない枠もチラホラあった。今年(2026年)は特設会場が6箇所も用意されている。一日あたり6枠あり、全ての枠の発表者が決まっている。

 その一覧を見ると、タイトルに「AI」のキーワードを含むプレゼンテーションが70件もある。全部で3日×6枠×6会場=108件、ただし2枠通しでのプレゼンテーションが1件あるため、正確には107件ある。したがって、70÷10765%がAI関連のプレゼンテーションになる。

 その一方で、インターネットを活用したツールやサービスに関するプレゼンテーションであっても、「インターネット」といった本来あってもよいキーワードがタイトルに含まれていないものがほとんどだ。わざわざ書く必要もないのだろう。AIについても、そう考えてもよい時期に来ているのではないか。タイトルの文字制限があるなか、わざわざ「AI時代の~」などの枕詞を付すより、説明したい内容に焦点を絞った丁寧なタイトルの方がよい。

 漠然とAI関連の商品やサービスの情報収集を目的に来場した者は、消化不良になりかねない。会場に行く予定の方は、予め聴講するプレゼンテーションを厳選し、空いた時間でブースを見て回るスケジュールを上手く組み、効率的に必要な情報を収集いただきたい。