特許・情報フェア&コンファレンスが10月2日から4日まで東京ビッグサイトで開催される

 クライアントの属する業界の理解を深めるため、展示会を見学することがある。昨今の大型展示会は、東京ビッグサイトで行われることが多い。東京国際フォーラムや東京ビッグサイトの展示会場は天井が高く、造作物の高さ制限がそれ相当に設定されている。また、東京ビッグサイトは柱がないので、展示ブースのデザインの自由度は高い。

 知財業界の展示会である特許・情報フェア&コンファレンス(以下「特許情報フェア」)は、2022年まで東京都千代田区北の丸公園内にある博物館「科学技術館」で行われていたが、天井が低く、また小間数(ブースの敷地)を広く確保しようとすると、どうしても柱が干渉して、ブース造作の制約が多くなる。昨年から特許情報フェアの展示会場が東京ビッグサイトに変更され、ブース造作の制約が緩和されたが、昨年は遠慮がちなブースが多かった気がする。

 従来の特許情報フェアでのブース内プレゼンテーションは、モニターにパワーポイントを表示しナレーターが操作しながら説明するのが定番だが、他の業界の展示会では、動画が標準的で、最近では3D映像によるプレゼンテーションもある。3D専用眼鏡が現場で配布され、ディズニーランドに以前あった3Dアトラクション「キャプテンEO」のような迫力がある。

 直近の東京ビッグサイトでの展示会は、予め専用サイトで来場者証を自身で印刷し、会場で配布されるネックストラップに入れるのが標準的な入場手続になる。入場時はもちろん、各展示ブースでも個人毎に割り当てられた来場者証のQRコードが読み取られる。パンフレット等をもらうために名刺を差し出す必要もない。出展側も名刺の電子化作業が不要になり効率的だ。今回から特許情報フェアもこの方式に変わる(下写真参照)。

 いよいよ102日から特許情報フェアが始まる。今年もAIに関するプレゼンテーションが多い。科学技術館で開催されていた時代は、弁理士による展示広告が規制されていたが、今年は事務所の出展もいくつか予定さているのが特徴である。

 中身があることは大前提だが、目を引くユニークなブース造作によって、盛大かつ安全に開催され、知財業界が活気づくことを期待する。

特許・情報フェア&コンファレンス2024来場者証